クリームをぬりこみ、ファンデーションをつければ、たしかにそのときは「うる肌」、「つや肌」、「プリ肌」にみえるかもしれません。

けれど、みせかけのうる肌やつや肌の下では自家保湿因子がとけだし、バリアがこわされ、細胞分裂が停止して、皮膚が萎縮しているのです。

このようなことを毎日くりかえしていれば、遅かれ早かれ肌はすっかり老化してしまいます。

大好きな人とデートするとか、同窓会で久々になつかしい旧友たちと会うとか、そのような特別な日にたまにファンデーションできれいに肌を整えるのなら、許容範囲かもしれませんが、毎日、毎日、ファンデーションをくりかえしつけるのは、欲張りというものです。

それに、夜ならまだしも昼はノンファンデーションのほうが肌は断然、きれいにみえます。

「実は綺麗な人」と見られるか「実はこんな顔なのか」とみられるか?どちらが良い?

こんな逸話もあります。毎日、ばっちりファンデーションをぬって完壁な化粧をしている人が、たまたま素顔をみられると、「この人は、本当はこんな顔なんだ」と、周囲の人はスッピンを本当の顔として記憶します。

いっぽう、ふだんはスッピンで化粧気のない人が、たまにパーティなどで、バッテリ化粧をした「キメ顔」をみせると、周囲の人は「この人は、本当はこんなにきれいなんだ」と、化粧をしたときの顔が本当の顔として、心にいつまでも残る傾向があるといいます。

あなたはどちらが得だと思いますか?

将来の美しさのために

70歳、80歳になっても自分の生まれもった肌の状態を保つことができれば、美容的には大成功です。

つまり、美容の基本は現状維持なのです。

今日だけ、明日だけ、今だけ美しくみえればいいというのでは、あまりに近視眼的です。

将来のことを考えない、そのような欲深さは肌のダメージを加速させるばかりです。

5年後、10年後の美しい肌のために、今日だけきれいならいい、明日だけきれいならいいといった欲は捨てることです。

自分の肌の本来の美しさの80~100パーセントで満足していれば、いつまでもその美しさは維持できます。

しかし、毎日120~130パーセントの若さと美しさを求めれば、どんどん肌は劣化してしまい、しだいに本来の50~60パーセントの若さ、美しさになってしまいます。