Q.ローションパックの効果は?実際、パックをしていると肌の水分量が多いそうですが?

A.長時間、肌を水にひたしつやつけることで、乾燥肌になります。

化粧水のほぼ9割は水。水を肌につけることで、その水が蒸発するときには、ぬれた新聞紙が乾くときと同じで、最上部の角質細胞がゆがんだり、めくれあがったりして細胞聞に亀裂ができ、そこから中の水分が蒸発していきます。

つまり、化粧水をつけることで、肌は乾燥してしまうのです。

ローションパックとは、化粧水を含ませたコットンを肌にペタッと10分ほど貼りつけておくケア法ですね。

化粧水をつけるだけでもよくないのに、湿らせたコットンを貼りつけたまま、長時間、肌を水にひたすわけです。

直後は角質が水分を吸収してしっとりしますが、しだいに乾燥して、角層への、ダメージはさらに大きくなり、皮膚はいっそう乾燥します。

それでもみずみずしくみえるとしたら、それはそのあとににつける美容液やクリームなどで、ベトベト、ギトギトにしているためでしょう。

ローションパックをしたあとの肌を「ほら、肌の水分量が増えてプリプリしているでしょ」。

増えたのは肌の水分量ではなく、肌にまだのったままの化粧水の水分量にすぎません。

洗顔後はさぞつっぱることと思います。

Q.ニキビにはせっけん洗顔がよい?肌を清潔にしないとだめでは?

A.せっけんで洗いすぎれば、皮脂が多く出るなど逆にニキビが増えます。

皮脂がたくさんつくられると、毛穴への出口が圧迫されてつまりやすくなり、出口を失った皮脂は皮脂腺や毛穴にたまって酸化して炎症を起こします。

これがニキビの正体。つまり、ニキビのいちばんの原因は、皮脂の出口、毛穴がつまることにあります。

そこで、毛穴をふさぐ皮脂や汚れをいちはやくとりのぞこうと、1日に何回もせっけんで顔を洗っている人もいます。

しかし、せっけんで皮脂を洗いながしても何の意味もなく、バリアがこわれて、肌は極度に乾燥します。

極度に乾燥すると、肌の角質がゴワゴワに厚くなって、かえって毛穴をふさぐことになります。

そのうえ皮膚は皮脂が足りない、と判断して、どんどん皮脂をつくるようになり、その結果、毛穴はますますつまりやすくなり、ニキビができやすくなり
ます。

さらに、洗顔をよほどやさしくしないと毛穴の突起が傷つきやすいので、これも毛穴がつまる原因になります。

ニキビに悩んでいる人はどろあわわに洗顔料を変えて弾力泡で優しく洗うようにしましょう。

はじめのうちは肌がギトギト、ベタベタして気持ちが悪いでしょう。

でも、2~3週間もすると皮脂の量が少しずつ減ってきます。

2~3か月後には、皮脂があまり気にならなくなって、毛穴がつまることも少なくなり、ニキビも減ってきます。

ニキビには乾燥が原因でできるものもあり、この場合も、水洗顔に切りかえることで、肌の乾燥がだんだんおさまってきて、ニキビもできにくくなります。

Q.すべすべになるスクラブ洗顔はOKですか?

A.熟成した角質細胞を削りおとすので、じきに肌は乾燥しはじめます。

たしかにスクラブ剤を使うと、表面の角層が落ちるため、そのときは肌がやわらかく、つるつるになります。

けれど、皮膚のいちばん外側にある細胞は、ベストな状態まで熟成した自家保湿因子を含んだ角質細胞です。

それをスクラブで無理にこすりおとせば、その下からあらわれるのは、まだ未熟な状態の角質細胞。

そのような角質細胞は一時的には、やわらかく湿っているため、良好な肌のようにみえますが、十分な保湿機能がまだできていないので、翌日からひどい乾燥肌になってしまいます。

そのうえ、たくさんの角質細胞が一気に削りおとされると、基底細胞では同じ数の新しい細胞を再生しなければならず、分裂準備の整わないうちに、未熟な表皮細胞が数多く生みだされてしまう可能性もあります。

これでは、健全な肌を保てるはずがありません。

ハリウッドの女優さんたちはアカデミー賞の授賞式に出席する前に、エステで肌に磨きをかけるそうです。

たとえば、軽くスクラブをかけて角層を落とすのでしょう。

すると、ゆで卵の薄い皮をむいたときのように、つるんつるんの肌になります。

そのつるんつるんの肌に、ファンデーションがぴたっとつくように下地クリームという「糊」をぬるのですから、それは、それは美しい肌に仕上がります。

でも、薄皮をはがしたゆで卵は、すぐに表面が乾燥してごわごわになるように、スクラブでいちばん表面の角質細胞をはがされた肌も、みるみるうちに乾燥してつっぱるようになります。

このようなケアはここいちばんの晴れの日のためのもの。日常的におこなうケアではありません。