洗顔はどろあわわを泡立てて3回~5回洗い流すだけ

スキンケアの基本は、まず「洗顔」といえます。

毎日のようにお化粧をしていると、化粧品の中に含まれる成分によって肌はストレスを受けます。

そのストレスから洗顔によって肌を解放してあげなければなりません。

みなさんの中にも、ついうっかりお化粧をしたまま眠り、翌朝のお肌はカサカサでダメージを受けたことを体感された方もいると思います。

お肌の健康のためには、毎日の化粧落としの洗顔は重要です。

とはいえ、汗でも落ちないような化粧品は、油性の基材でできており、水で洗うだけでは落ちません。

よく人間関係で、仲の悪い人たちを「水と油の関係」と称しますが、この2つの成分も本来混じり合うことはないのです。

そのため、お化粧を落とそうとして水だけで洗顔しても、化粧品の油分が水分をはじいて、お化粧は肌に残ったままとなります。

これでは、肌はダメージを受けた状態がずっと続くことになるので、お化粧は洗顔で落とさなければなりません。

化粧はどう落とすの?

さて問題は、汗でも落ちないお化粧をどう落とすか、その方法にあります。

日頃からきちんとお化粧をしている女性スタッフに、洗顔方法を尋ねてみました。

すると「まずはクレンジングで顔をこすって化粧を浮かせて、それをぬるま湯で洗い流すかコットンで拭きとった後に、洗顔料で顔を洗うと素肌に戻ります」との答えが返ってきました。

水で洗って落ちない化粧は、クレンジング剤と洗顔料を使って落とす。

みなさんも、それが当然のように思っているかもしれません。

しかし、その洗顔方法は、肌にダメージを与えることをご存じですか?

汗でも落ちない化粧品を水で洗い流すには、油が水に溶けるような状態を作らなければなりません。

お友だちとケンカをしたときに、間に入って仲をとり持ってくれる人がいると、仲直りができますよね。

化粧品の油を水に溶かすためにも、仲介役が必要なのです。

この油と水の仲介役を「界面活性剤」といいます。

水とも油ともなじみやすく、まるで油の手を取って水と握手をさせるかのごとく、界面活性剤は油を水に溶かしてくれるのです

たとえば、衣類についた食べこぼしのシミは、水だけではなかなか落ちなくても、洗剤を使うとあっという間に落ちるでしょう。

これも、仲介役である「界面活性剤」が洗剤に入っているため、油のシミを衣類の繊維から引き離して、水に溶かして洗い流してくれているのです。

お化粧を落とすときに、クレンジングで肌をこすると、化粧がみるみる溶け出して落ちていくのも、仲介役の「界面活性剤」がクレンジング剤に入っているおかげといえます。

汗でも落ちにくい化粧品も、観念したかのようにクレンジングで落とされます。

さらに、その後で洗顔料を使って顔を洗うと、顔に残っていたクレンジング剤も、お化粧も、きれいさっぱり水と一緒に流すことができます。

クレンジングや洗顔がお肌の大敵に!?

頑固なお化粧をすっきりと洗い流してくれるクレンジング剤や洗顔料は、肌にとっても味方のように思えます。

ところが、使い方を誤ると、美肌を損なうことになるのです。

お化粧の油を落とすために、仲介役の「界面活性剤」は油の手を取るかのように肌から引き離して水に溶かしてくれるといいました。

化粧品の油だけならばいいのですが、肌の油(脂質)までも、無理矢理のごとく水に溶かしてしまうことがあるのです。

肌の油というと、汗ばんで汚れた印象を持たれるかもしれませんが、肌を保護するために大切な役割を担っています。

それを肌の「バリア機能」といいます。

みなさんの手や顔には、たくさんの目に見えない細菌が存在しています。

細菌が肌の中に入って暴れまわると、炎症が起こります。

それを防ぐために、肌の表面には「角質」という細胞があり、その周りを油の袋で満たし、油の袋の中には水分をたっぷりためて、壁のようなバリアを作っているのです。

隙間がないので細菌は入り込めません。

ところが、クレンジング剤や洗顔料に含まれる仲介役によって、バリア機能の油が溶けて流れてしまうことがあるのです。

油の袋がないので水分も流れ出します。

すると、肌はカサカサした状態になるのです。

洗顔のときにゴシゴシとこすればこするほど、このような状態が起こりやすいといえます

水と油の仲介役である「界面活性剤」には、肌のバリア機能を破壊する力を秘めていることを専門家の誰もが知っています。

もちろん、クレンジング剤や洗顔料を作っている企業の方々もご存じのはずです。

汗でも落ちないお化粧を洗顔ですんなり落としたいけれども、そのために肌のバリア機能は破壊される。それを改善するために、クレンジング剤や洗顔料にあえて油分を加えている製品もあります。

仲介役が奪った肌の油を補う、あるいは、肌から油が奪われないようにしようとしているのです。

でも、仲介役の働きを止めることはできません。

成分として仲介役がたくさん入っていればいるほど、肌へのダメージを防ぎようはないのです。

クレンジングや洗顔料の選び方

そこで、肌を守るために、洗顔料をどう選ぶかが問題になります。

みなさんに、なるべく仲介役の成分が少ないクレンジング剤や洗顔料を選んでいただきたいと思っています。

一般的に商品には、「界面活性剤入り」などと明確な記載はなく成分名だけ表示されているため、使用されているみなさんが気付かないことも多いのです。

成分としては、「PEG-2水添ヒマシ油」、「PPG-28プテスー35」、「加水分解コラーゲン」、「ココイルグルタミン酸TEA」、「ベンザルコニウムクロリド」、「ラウリル硫酸Na」、「ラウレスー7」など挙げれば切りがないほどたくさんあります。

「加水分解コラーゲン」などと書かれていると、まるで美容の成分のようで、買われるみなさんが界面活性剤と気づかなくても無理はありません。

それに、成分のひとつひとつを吟味していたら疲れてしまいます。

そこで、選ぶポイントとしては、クレンジング剤は界面活性剤の含有量が比較的少ないクリームタイプやミルクタイプ、洗顔料はどろあわわがおススメです。

オイルタイプのクレンジンク剤にはたくさんの界面活性剤が含まれているので気をつけてください。

もっとも理想的なのは、洗顔料を泡立ててお顔につけて、3回~5回程度、洗い流すだけでお化粧を落とすこと。

ゴシゴシこすって落とすのではなく、抱立てた洗顔料を使って肌をやさしくなでて、サッと水で洗ってお化粧を完全に落とす。

1分~2分もあれば十分です。

これを実現するには、この洗顔方法で簡単に落ちる程度のお化粧を心掛けることも大切です。

つまり、薄化粧です。

「使い勝手がいい」=「肌にいい」ではありません。

むしろ使いやすい、使い心地がよいものは、そう思わせるために成分が操作されているともある。

このことを忘れないでください。